“武者輩”の読み方と例文
読み方割合
むしゃばら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
国境、柳ヶ瀬方面の山々には、まだ鮮やかな雪のひだが望まれた。そこを越えて、北の国から湖へ落ちてくる風はまだ武者輩むしゃばらの鼻を赤めさすほど冷たかった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いわんや、このとき、ただ今日のため、不断に磨き競って来た越後上杉の武者輩むしゃばらが、このにおいていのち以上のいのちとする士の「道」をにぶらすわけもない。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わけて康清は有名な美声家なので、その音声おんじょうは、はるか山門の方にまでよく聞え、そのへんで出御待しゅつぎょまちしていた武者輩むしゃばらまでが、しいんと、一とき耳を洗われていた。