欠片かけ)” の例文
旧字:缺片
たけしい、さがしい、冷たい、氷の欠片かけのような厳しい光の眼であった。しかし美しいことは美しい、——悪の美しさの眼であった。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
目もすまにみつつくろき冬の土玻璃の欠片かけすら光りかへさず
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
この塚より土器の欠片かけなど出したる事を耳にせざりしやと問えば、そのようなることも聞きたるおぼえあり
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)