樵夫そま)” の例文
樵夫そまとも浪人ともつかない侍が、その砂子塗すなごぬりの女駕を取りまいて、のどかに煙草をふかしていますが、駕は無紋、付人は異様な郷士?
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
樵夫そまやとふてぼくさがす、このくら溪底たにそこぼく死體したいよこたはつてる、東京とうきやう電報でんぱうつ、きみ淡路君あはぢくんんでる、そしてぼくかれてしまう。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
輿こしかついで来た二十人の、異様な樵夫そまのような人物達に、意外なことから襲われて、数人茅野雄は切りは切ったが、不覚にも崖を踏み外して、谷底深く落ち込んだのは
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
馬春堂の落ちた銭瓶の穴——また樵夫そまの如き風姿をした武士が罰使として野馬のうまを飛ばしてくることも、決してここばかりの事件ではないと見えます。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かるさんを穿いて筒袖を着て、樵夫そまと見えて背中に薪木をしょって、黒木の杖をついていた。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
樵夫そまか百姓か?」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)