“楽書”のいろいろな読み方と例文
旧字:樂書
読み方割合
らくがき96.6%
いたずらがき3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とその○□△を楽書らくがきの余白へ、鉛筆を真直まっすぐに取ってすらすらと春の水のなびくさまに走らした仮名かなは、かくれもなく、散策子に読得よみえられた。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私は悪戯好いたずらずきで反抗的な子供であった。教室では傍視わきみをしたり、隣の生徒に相手になったり、楽書らくがきをしたりばかりしていた。
語られざる哲学 (新字新仮名) / 三木清(著)
秋の日影もややかたぶいて庭の梧桐ごとうの影法師が背丈を伸ばす三時頃、お政は独り徒然つくねんと長手の火鉢ひばちもたれ懸ッて、ななめに坐りながら、火箸ひばしとって灰へ書く、楽書いたずらがき倭文字やまともじ、牛の角文字いろいろに
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)