何処も彼処もぴかぴかと黒く光るなかへこればかりは新らしく容れられた縁の部厚な椹の風呂桶の生々しい肌の色が、白くほっかりと浮んで見えた。
近づく者は生きて帰れないという、かんば沢とか。そばへ寄ると人でも獣でもひき込むという椹ヶ池。などである。
“椹”の意味
《名詞》
(国訓)サワラ - ヒノキ科ヒノキ属の樹木。
(出典:Wiktionary)
(出典:Wiktionary)
“椹(サワラ(植物))”の解説
サワラ(椹、学名: Chamaecyparis pisifera)は、裸子植物マツ綱のヒノキ科ヒノキ属に分類される常緑高木になる針葉樹の1種である。ヒノキに比べて枝葉がまばらである。小枝は十字対生する鱗片状の葉によって扁平に覆われ、裏面にX字形または蝶形の白色の気孔帯がある。"花期"は4月、球果は木質でその年の秋に熟し、球形で直径5–7ミリメートル、果鱗先端部はくぼむ。日本固有種であり、本州から九州の山地帯(冷温帯)から亜高山帯の谷筋などに自生する。材はヒノキより柔らかいが耐水性に優れ、においが少ないことから、桶や飯櫃、曲物などに利用され、また木曽五木の1つとされる。ヒムロ、シノブヒバ、ヒヨクヒバなどの園芸品種があり、庭園や生垣に植栽される。「サワラ」の名は、材が柔らかいこと、または枝葉がヒノキよりもまばらであることを示す「さわらか」に由来するとされる。
(出典:Wikipedia)
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