栄辱えいじょく)” の例文
旧字:榮辱
自分のためではない、一身一族の栄辱えいじょくを捨て、最大多数の民百姓のため、天下の政道をよくするために、あえて賊名を負って死んだのだ。
花も刀も (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
武道の執念しゅうねん栄辱えいじょく憤恨ふんこん、常日頃の沈着を失った平馬は、いまは、両眼に、大粒な口惜し涙を一杯に浮かべてさえいる。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
各藩相互に自家の利害りがい栄辱えいじょくを重んじ一毫いちごうも他にゆずらずして、その競争のきょくは他を損じても自から利せんとしたるがごとき事実を見てもこれを証すべし。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「周泰。汝は呉の功臣だぞ。今日以後、われは汝と栄辱えいじょくともにし、生命のあるかぎりこの度の働きは忘れない」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我事わがことすでにおわれりとし主家の結末と共に進退しんたいを決し、たとい身に墨染すみぞめころもまとわざるも心は全く浮世うきよ栄辱えいじょくほかにして片山里かたやまざと引籠ひきこもり静に余生よせいを送るの決断けつだんに出でたらば、世間においても真実
オルカニヤの作といい伝えている画に、死の神が老若男女、あらゆる種々の人を捕え来りて、帝王も乞食もみな一堆いったいの中に積み重ねているのがある、栄辱えいじょく得失もここに至っては一場の夢に過ぎない。
我が子の死 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
そもそも海をる者は河を恐れず、大砲を聞く者は鐘声しょうせいに驚かず、感応かんのうの習慣によってしかるものなり。人の心事とその喜憂きゆう栄辱えいじょくとの関係もまたかくのごとし。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
栄辱えいじょくを争い、往来して戦う。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
或は上士じょうし下士かしとの軋轢あつれきあらざれば、士族と平民との間に敵意ありて、いかなる旧藩地にても、士民共に利害栄辱えいじょくともにして、公共のためをはかる者あるを聞かず。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
往来に栄辱えいじょくを争う
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)