“余生”の読み方と例文
読み方割合
よせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、ただ一つ御耳に入れて置きたいのは、当日限り私は狂人と云う名前を負わされて、憐むべき余生よせいを送らなければならなくなった事でございます。
疑惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
わたくしはそこで忠実ちゅうじつ家来けらい腰元こしもと相手あいて余生よせいおくり、そしてそこでさびしくこの気息いきったのでございます。
そのうずの中からのがれたい。たとえこの荒れた島はいかにさびしくとも、ここで静かに余生よせいを送りましょう。私が朝夕心をつくしてご奉公申し上げますから。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)