“余韻”のいろいろな読み方と例文
旧字:餘韻
読み方割合
よいん97.4%
よゐん2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
受けたものはコロコロと、太い管の中を転落して、タンクの中に入るから牛馬先生は、遥かに余韻よいん嫋々じょうじょうたる風韻ふういんを耳にするであろう。
発明小僧 (新字新仮名) / 海野十三佐野昌一(著)
うど——ん、という声を続けるところで急に咽喉のどふさがってしまったらしいから、せっかくの余韻よいん圧殺おしころされたような具合であります。
さわやかな夜風が襟に吹いて、上野の鐘が頭の上で鳴るやうに、九つを告げます。その最後の音が余韻よゐんを殘して闇の中に消えると、平次は何んとはなしに武者振むしやぶるひを感じました。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)