“木綿糸”の読み方と例文
読み方割合
もめんいと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それに、名人の半九郎が、五間や十間の近いところから射て、三人までも人を射損じる筈はございません。四文錢を釣つた木綿糸もめんいとを射切るといふ半九郎です」
彼女は今から四年前、僕が玄関に立ったままはかまほころびを彼女に縫わせた事まで覚えていた。その時彼女の使ったのは木綿糸もめんいとでなくて絹糸であった事も知っていた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
合わせることになるわけで、女子おなごにもつとめが科せられるはずだとおぼえておる。十三歳から二十歳までの女一人に、一か月につき木綿糸もめんいと反分たんぶんを上納させるんですな——
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)