“撒水”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まきみず27.3%
まきみづ27.3%
うちみず9.1%
うちみづ9.1%
さっすい9.1%
さんすゐ9.1%
みづまき9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平次はそれに構わず、庭へ降りて四方あたりを見廻して居りましたが、やがて、駕籠を据えた跡らしいものを撒水まきみず湿しめりの上に見出すと、その辺の土などを念入りに調べた末
平次はそれに構はず、庭へ降りて四方あたりを見廻して居りましたが、やがて、駕籠を据ゑた跡らしいものを撒水まきみづしめりの上に見出すと、其邊の土などを念入りに調べた末
そんなとき、私は憂鬱ゆううつな心を抱いて、街上の撒水うちみずが淡い灯を映したよいの街々を、かすかな風鈴ふうりんの音をききながら、よくふらふらと逍遙さまよいあるいたものであった。
郷愁 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
あらたにかけし撒水うちみづ
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
労役牛の汗、ほこりで白い撒水さっすい自動車の鼻、日射病の芝生しばふ、帽子のうしろに日覆布おおいを垂らしたシンガリイス連隊の行進、女持ちのパラソルをさして舗道に腰かけている街上金貸業者、人力車人リキシャ・マン結髪シイニョン
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
桟橋へあがつて東洋汽船会社の前あたりへ来ると、一本線の電車や二頭の牛を附けた撒水さんすゐ車や、赤い真鍮粉しんちうこ梨地なしぢをした力車りきしやなどがづ目を引いた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
わかい葉柳はやなぎ並木路アベニユ撒水みづまきした煉瓦道れんぐわみち
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)