“推出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おしだ71.4%
おしいだ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或物あるものを窓の外へ推出おしだ突出つきだすような身のこなし、それが済むとたちまち身を捻向ねじむけて私の顔をジロリ、睨まれたが最期、私はおぼえず悚然ぞっとして最初はじめの勇気も何処どこへやら
画工と幽霊 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
夫人は端然として傍目わきめも振らず、侍女こしもと二人は顔見合せ、吐息といきと共に推出おしだす一言、「おお危い。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
揚幕より推出おしいだされて、多勢の見物の見る目恥かしく、しのぶ、小稲とともに狂言のなかに立交たちまじりて、舞台に鞠唄まりうたうたいし声の、あやしく震いたるも多日しばしがほどぞ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
膝のあたりに手を下げて、「若いしゅ頼むよ、通してくんねえ。」車夫は傲然ごうぜんとして、「べらんめえ、この混雑の中へへえれるもんか、眼を開けてものをいいなよ。顔を洗えさ。邪魔だ邪魔だ。」と推出おしいだしぬ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)