“おしいだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
推出100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
揚幕より推出おしいだされて、多勢の見物の見る目恥かしく、しのぶ、小稲とともに狂言のなかに立交たちまじりて、舞台に鞠唄まりうたうたいし声の、あやしく震いたるも多日しばしがほどぞ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
膝のあたりに手を下げて、「若いしゅ頼むよ、通してくんねえ。」車夫は傲然ごうぜんとして、「べらんめえ、この混雑の中へへえれるもんか、眼を開けてものをいいなよ。顔を洗えさ。邪魔だ邪魔だ。」と推出おしいだしぬ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)