“捨賣”の読み方と例文
新字:捨売
読み方割合
すてうり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「だつて、近頃ちかごろ相場さうばなら、捨賣すてうりにしたつて、あのとき叔父をぢこしらへてれたかねばいにはなるんだもの。あんまり馬鹿々々ばか/\しいからね」と宗助そうすけすと、御米およねさみしさうにわらつて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
のみながらもうこゝまで連て來れば此方こつちのものだまづをんな捨賣すてうりにしても年一ぱい五六十兩が物はある路用ろようも十兩や十五兩はあるに相違なし其外そのほか衣類いるゐ大小迄だいせうまでうばひとらば何でも小百兩の仕事だひさぶりで甘い酒がのめる悦べ/\といふこゑ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
捨賣すてうりにしても六七百兩ぐらゐ都合つがふ千五百兩餘の身代で御座りますときいて重四郎夫は大層たいそうなこと勿々なか/\然樣さやうな處では先が不承知でと半分云はずお勇は否々いや/\えんと云者は然樣さう致した者では御座りません然し御内儀おかみさんにならんと云ふ人がとし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)