“抱下”の読み方と例文
読み方割合
だきおろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「沢山おひゃらかして下さいな。」と怒ったのでも何でもない、いそいそ膝の上へ抱下だきおろしてななめにした。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
グタリとした子供の死体を、三吉は車から抱下だきおろして、門の内へ運んだ。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
あの、風呂番の爺さんは、そのまま小雪さんをおぶい返して、何しろ、水浸しなんですから、すぐにお座敷へは、とそう思ったんでしょう。一度、あの松にもやった、別荘の船の中へ抱下だきおろしましたわね。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)