折鶴をりづる)” の例文
やはり大分だいぶゑひがまはつてゐたのだらう。舞妓は椿餅にも飽きたと見えて、独りで折鶴をりづるこしらへてゐる。おまつさんとほかの芸者とは、小さな声で、誰かの噂か何かしてゐる。
京都日記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
自動車じどうしや引戻ひきもどし、ひらりとりるのに、わたしつゞくと、あめにぬれたくさむらに、やさしい浅黄あさぎけて、ゆら/\といたのは、手弱女たをやめ小指こゆびさきほどの折鶴をりづるせよう
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
折鶴をりづる
桜さく島:春のかはたれ (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)