“折鶴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
をりづる60.0%
おりづる40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やはり大分だいぶゑひがまはつてゐたのだらう。舞妓は椿餅にも飽きたと見えて、独りで折鶴をりづるこしらへてゐる。おまつさんとほかの芸者とは、小さな声で、誰かの噂か何かしてゐる。
京都日記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
自動車じどうしや引戻ひきもどし、ひらりとりるのに、わたしつゞくと、あめにぬれたくさむらに、やさしい浅黄あさぎけて、ゆら/\といたのは、手弱女たをやめ小指こゆびさきほどの折鶴をりづるせよう
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
お堂の中には、小指の先ほどのくくざるや、千代紙で折った、これも小さな折鶴おりづるつないだのが、幾つともなく天井から下っています。何を願うのでしょうか。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
折鶴おりづる
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)