“承諾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうだく65.1%
しようだく16.3%
しようち7.0%
うべな2.3%
2.3%
しようたく2.3%
ゆる2.3%
ゆるし2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
となって、それを誓文の一行に書き加えて承諾しょうだくしてある以上は、今捨てない生命も、決して永い間というわけでないことは分っている。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しか今更いまさらなんとかとか長文句ながもんく手紙てがみけないものだから、『承諾しようだくい』といた電報でんぱうやう葉書はがきしたんだ、さうだ。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
まだ私の手より外誰れの守りでも承諾しようちせぬほどの彼の子を、欺して寐かして夢の中に、私は鬼に成つて出て參りました、御父樣、御母樣
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
右門もその義気には感じたが承諾うべなおうとはしなかった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
こう甚五衛門に訓されても鳰鳥は、承諾こうとはしなかった。彼女はけわしい巴ヶ淵の岩から岩へ逃げ廻わった。そして思わず足踏み外し、やみはらんで墨よりも黒い、淵へザンブと飛び入った。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
學術かくじゆつためとならよろこんで發掘はつくつ承諾しようたくするといふはこびにつたのである。
初め植木屋夫婦が引越して来た時、井戸がないので何卒どうか水を汲ましてくれと大庭家に依頼たのみに来た。大庭の家ではそれは道理もっともなことだと承諾ゆるしてやった。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「それはさぞお困りでござりましょう。しばらくお待ちなさりませ、主人の承諾ゆるしを受けましてから、どこへなとご案内いたしましょう」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)