はた)” の例文
磯は黙って煙草をふかしていたが、煙管きせるをポンと強くはたいて、ぜんを引寄せ手盛てもりで飯を食い初めた。ただ白湯さゆぶっかけてザクザク流し込むのだが、それが如何いかにも美味うまそうであった。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
これがあごきずは何うした、なぜ縁側から突落つきおとした、お女郎じょうろだアから子を持ったことがえから、子の可愛い事は知りますめえが、あんたに子が出来て御覧なさえ、一つでもはたくことは出来ねえよ
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)