“打破”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちやぶ28.6%
ぶちこわ23.8%
うちこわ9.5%
うちわ9.5%
ぶちこは9.5%
ぶちわ9.5%
だは4.8%
ぶっこわ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山石のかど出張でっぱっておりますから、頭を打破うちやぶって、落ちまするととても助かり様はございませんが、新吉は側にある石をごろ/\谷間たにあいへ転がしおとしました
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
下らない奴にかぎつけられた日にゃ打破ぶちこわしだから、ああ、浅草で別れた姉やぐらいなのがあったらと、しょッちゅう思っていねえこたあなかったよ。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
庭石にあてゝ鉄槌でさん/″\に打破うちこわしてしまったが、帯だけは罪が無いとあって今に残って居るのであった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
が、仕合わせとたまはそれた。後部のガラス窓を微塵に打破うちわったばかりだ。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
わかつたか馬鹿野郎ばかやらう!』と、イワン、デミトリチはさけんで、こぶしかためてたゝく。『やいけろ! けろ! けんか! 開けんなら打破ぶちこはすぞ! 人非人ひとでなし! 野獸けだもの!』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
真逆まっさかさまになっておちる上から側にった石をごろ/\、あの石で頭を打破ぶちわったにちげえねえが、彼奴は悪党のばちだ。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そのためか、家にまつわる怪しい呪詛も久しく其の跡を断ったのであるが、明治の後はそんな迷信も打破だはされてしまった。古い祠も先代の主人のために取毀された。
深見夫人の死 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
黙って聞いていれば何事も無かったのに、照子さんが、それ御存じの知ったかぶりだ。(御前、そんなことがあるもんですか、科学上から)ナンノッテ滅茶々々に打破ぶっこわしたもんだ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)