手植てうえ)” の例文
小石川久堅町こいしかわひさかたまちなる光円寺こうえんじ大銀杏おおいちょう、また麻布善福寺あざぶぜんぷくじにある親鸞上人しんらんしょうにん手植てうえの銀杏と称せられるものの如き、いずれも数百年の老樹である。浅草観音堂あさくさかんのんどうのほとりにも名高い銀杏の樹は二株ふたかぶもある。
「あの裏に、旦那、弁慶べんけい手植てうえの松があるで——御覧になるかな。」
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)