手放てばなし)” の例文
わかい豪傑が手放てばなしで揃ってる、しかもえんなのが、まわりをちらちらする処で、御意見の鏡とは何事だ。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
時々とき/″\悪戯いたづらをして、その紅雀べにすゞめ天窓あたまむしつたり、かなりやを引掻ひつかいたりすることがあるので、あの猿松さるまつては、うつかり可愛かあいらしい小鳥ことり手放てばなしにして戸外おもてしてはけない
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
時々悪戯いたずらをして、その紅雀の天窓あたまの毛をむしったり、かなりやを引掻ひっかいたりすることがあるので、あの猿松が居ては、うっかり可愛らしい小鳥を手放てばなしにして戸外おもてへ出してはおけない
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)