“手後”の読み方と例文
読み方割合
ておく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
面疔めんちょうは一刻を争うと申しますからね。愚図々々していて東京の病院で手後ておくれになる間に此方へ駆けつけることですよ。彼処あすこの敷居を
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
乳嘴突起炎は手術をすれば別に心配はないはずだけれども、手後ておくれになると往々脳を侵されるので、一命に関わる場合もあり得る。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「いけません、手後ておくれになると大変ですから。それに、ほかの創と違って鼠に噛まれたのは、ことによれば生命いのちにかかわると申しますから」
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)