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所為
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まね
ふりがな文庫
“
所為
(
まね
)” の例文
旧字:
所爲
五体満足な男一匹が女や腰抜の
所為
(
まね
)
をして筆屋の御奉公をして腐れ死をして了つては国家に対する義務が済むまい。なッ亀井。
貧書生
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
下司
(
げす
)
な
所為
(
まね
)
は決して
做
(
し
)
なかった。
何処
(
どこ
)
の家の物でなければ喰えないなどと贅をいっていた代りには通人を気取ると同時に紳士を任じていた。
斎藤緑雨
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
不味い下宿屋の飯を喰っていても牛肉屋の
鍋
(
なべ
)
を
突
(
つッ
)
つくような
鄙
(
さも
)
しい
所為
(
まね
)
は紳士の体面上すまじきもののような顔をしていた。
斎藤緑雨
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
自由
気儘
(
きまま
)
にグングン訳し、「昔のような
糞
(
くそ
)
正直な
所為
(
まね
)
はしない、
拙
(
まず
)
い処はドンドン直してやる」と、しばしば豪語していた。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
細つこい瘠せ身代でゐながら些と海軍力のあるのを鼻に掛けて東洋の猟場にチヨツ
掻
(
かい
)
を出し
中原
(
ちうげん
)
の
大豚
(
おほぶた
)
の
分配
(
わけまへ
)
を取らうと小癪な
所為
(
まね
)
をする所は
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
▼ もっと見る
銭が儲かるの儲からんのと政治家や文学者を気取る先生方が俗な事を
仰
(
おつ
)
しやる。銭が儲けたいなら僕の
所為
(
まね
)
をし給へ。
貧書生
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
興に乗じた
気焔
(
きえん
)
の
飛沫
(
とばしり
)
で
豪
(
えら
)
そうな事をいっても、根が細心周密な神経質の二葉亭には勝手に原文を抜かしたり変えたりするような不誠実な
所為
(
まね
)
は決して出来ないので
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
が、不平で学校を飛出しながら校長の恩に
縋
(
すが
)
るような
所為
(
まね
)
は
餓死
(
うえじに
)
しても二葉亭には出来なかった。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「
汝
(
きさま
)
も懸賞小説なんぞと
吝
(
けち
)
な
所為
(
まね
)
をするない。三文小説家になつて
奈何
(
どう
)
する気ぢや。」
貧書生
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
「こらこら、そんな
所為
(
まね
)
をする
勿
(
な
)
」と二葉亭は
柔
(
やさ
)
しく制しながらも平気で舐めさしていた。時に由ると、嬉しくて堪らぬように
踵
(
あと
)
から
泥足
(
どろあし
)
のまま座敷まで追掛けて来てジャレ付いた。
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
実業家といふと聞えが好いが近頃の奴は羽織ゴロの方に近い。立派な新教育を受けた若い
連中
(
てあひ
)
までが
斯様
(
こん
)
な怪しからない
所為
(
まね
)
をしたがるから困る。例へば商業学校、あれが少しも役に立ちませんナ。
青年実業家
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
“所為”の意味
《名詞》
(しょい)
(せい ;現在では通常仮名書きされる)
(出典:Wiktionary)
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
為
常用漢字
中学
部首:⽕
9画
“所為”で始まる語句
所為無