憂慮うれひ)” の例文
わたくし武村兵曹たけむらへいそうとは今迄いまゝで喜悦よろこび何處どこへやら、驚愕おどろき憂慮うれひとのために、まつた顏色がんしよくうしなつた。今一息いまひといきといふ間際まぎわになつて、この異變ゐへん何事なにごとであらう。
さう訊いた瑠璃子の声にも、深い憂慮うれひが含まれてゐた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
すゝまぬかほくび頂垂うなだれた。如何いかにもその憂慮うれひ道理もつともである。
君等きみらうへ憂慮うれひるかもれませんよ。