愛女まなむすめ)” の例文
七日のよいがまたうってつけのたなばた晴れで、加うるに式部小町とあだ名をされた上野山下の国学者神宮清臣かんみやきよおみ先生の愛女まなむすめ琴女ことめ
蝶よ花よと育てた愛女まなむすめが、堕落書生のえばになる。身代をぎ込んだ出来の好い息子が、大学卒業間際に肺病で死んで了う。蜀山しょくさんがした阿房宮が楚人そびと一炬いっきょに灰になる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
蝶よ花よと育てた愛女まなむすめが、堕落書生の餌になる。身代を注ぎ込んだ出来の好い息子が、大学卒業間際に肺病で死んでしまう。蜀山しょくさんがした阿房宮あぼうきゅう楚人そびとの一炬に灰になる。
地蔵尊 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)