“患部”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんぶ75.0%
くわんぶ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その結果、患部かんぶ悪化あっかした。いじりまわしたのが悪かったのか、それともラジウムを長い時間、患部に接して置いたのが悪かったのか。
柿色の紙風船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼は驚いて、マリ子の幻影を呼ぶと、患部かんぶぬぐわせた。彼女の言葉によると、その痔疾は、かなりひどくなっているそうである。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
勘次かんじ怪我人けがにんうしろかくれるやうにして自分じぶんばんになるのをちながら周邊あたりなんとなく藥臭くすりくさくておそろしいやうなかんじにとらはれた。醫者いしや一人ひとり患部くわんぶやはらかにんでやつてたが勘次かんじをちらとた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
水疱すゐはうはいつかやぶれて糜爛びらんした患部くわんぶを、あぶらるからいとはしくきたなくしてた。んだ細胞さいぼうしたからあざやかにあかはじめた肉芽にくげ外部ぐわいぶ刺戟しげきたいしてすこしの抵抗力ていかうりよくつてない細胞さいぼうあつまりである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)