あらた)” の例文
しかるに魔あらためず物を乞い続けてやまず、上帝耐え兼ねて天人多く集め各々好馬を与えある朝早くこれにりて魔と戦わしめた。
是に於て名山大沢ことごとく霊あり。古廟叢祠また主者多し。けだおもふに、群生昏墊ぐんせいこんてん衆類冥頑しゅうるいめいがん、或は悪を長じて以てあらためず、或は凶を行うて自らほしいままにす。
令狐生冥夢録 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
父は非常に貴方を愛してをつた、貴方も父を愛して下さるでせう。愛して下さるなら、父に代つて非をあらためて下さい
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
一月餘ひとつきあまりも過ぎて其年の春も暮れ、青葉の影に時鳥ほとゝぎすの初聲聞く夏の初めとなりたれども、かゝる有樣のあらたまる色だに見えず、はては十幾年の間、朝夕樂みし弓馬の稽古さえおのづから怠り勝になりて
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
ゆえに若しお勢さえ、天は荒れても地は老ても、海はれても石はただれても、文三がこの上どんなに零落しても、母親がこの後どんなことを云い出しても、決してそのはじめの志をあらためないときまッていれば
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
見物かたがた飲食に出掛ける人ひきも切らずと来た。ところが、ダヴッドの妻、怪しかる飲んだくれでしばしばなぐってもあらたまる気遣いなし。
当初はじめ貴様に棄てられた為に、かう云ふ堕落をした貫一ならば、貴様の悔悟と共に俺もすみやかに心をあらためて、人たるの道に負ふところのこの罪をつぐなはなけりや成らん訳だ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)