こわ)” の例文
救護隊の叫び廻る声を聞いて元三ウォンサミはもぞもぞ出て来た。土城にはもう誰もいない、何だかこわくなって爺は上の方へのそりのそり這い上ってみた。そしてその一角に固く口を結んで突立った。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)