“元三”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ウォンサミ50.0%
グワンサン50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元三ウォンサミ爺は何やら話したげに心持ち立ち止りかけたが、白い眼を光らせるつれの男に気後きおくれがして、そのままへーと笑ってついて行った。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
元三ウォンサミの小屋から呶鳴るような歌声がちぎれちぎれに響いて来る。爺が喉笛を上げて歌うのだ。その後からおんなや男達の笑い声がどっとふるえ出たりする。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
諏訪の御舟祭オフネマツりの屋台は恐らく、元三グワンサン大師作と伝へる舟謡を残してゐるほど古い日吉山王の御舟祭りと同様、水上渡御の舟を移動神座なる籰の上に据ゑたものらしく、舁くべき筈の物を輓く点と
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)