“ウォンサミ”の漢字の書き方と例文
語句割合
元三100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元三ウォンサミ爺は何やら話したげに心持ち立ち止りかけたが、白い眼を光らせるつれの男に気後きおくれがして、そのままへーと笑ってついて行った。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
元三ウォンサミの小屋から呶鳴るような歌声がちぎれちぎれに響いて来る。爺が喉笛を上げて歌うのだ。その後からおんなや男達の笑い声がどっとふるえ出たりする。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
元三ウォンサミは何事も手につかなかった。爺は時々溜息をつき石油箱の中に木枕や、やぶれゴム靴や、醤油漬のようになった足袋などを入れながら立退きの準備をした。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)