“待対”の読み方と例文
読み方割合
たいたい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
待対たいたい世界のすべてのものがこと/″\く条件つきでその存在を許されてゐる以上、向後かうごに回復されべき欧洲の平和にも、また絶対の権威が伴つてゐない事だけは誰の眼にも明かである。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ただ詩人と画客がかくなるものあって、くまでこの待対たいたい世界の精華をんで、徹骨徹髄てっこつてつずいの清きを知る。かすみさんし、露をみ、ひんし、こうひょうして、死に至って悔いぬ。彼らの楽は物にちゃくするのではない。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)