“張本”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうほん50.0%
ちやうほん25.0%
ちやうぼん12.5%
ちょうぼん12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肝腎かんじん張本ちょうほんを逃がしてしまうからさ。やッつける時には、一網打尽じゃ。今はまず、奴等の罠にはまったと見せかけ、油断をさせておけばいいのじゃ。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
加之しかのみならず文学者ぶんがくしやもつ怠慢たいまん遊惰いうだ張本ちやうほんとなすおせツかいはたま/\怠慢たいまん遊惰いうだかへつかみ天啓てんけいかなふをらざる白痴たはけなり。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
両公左右の□臣たれども才徳さいとく年齢ねんれい双璧さうへきをなさず、故に心齟齬そごして相くわせず。これ 菅神の讒毒ざんどく玉ふの張本ちやうぼんなり。
「そこで予が頼みと申すのは、その張本ちょうぼん老爺おやじからめとって、長く禍の根を断ちたいのじゃが、何とその方どもの力で、平太夫めに縄をかけてはくれまいか。」
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)