“庖刀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうちょう83.3%
ほうとう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さかなを切る庖刀ほうちょうで蛇を切られては困るとでも思ったか、娘は抗議をするような目附きをして主人の顔を見た。「好いよ、お前の使うのは新らしく買ってるから」
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
今や口へほうり込んだと思うと、彼女は戸棚のほうへ飛んで行き、まだ庖刀ほうちょうも入れてない五斤分の花輪形パンをもって来て、それをいそいそと彼のほうに差し出した。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
草ぼうきもあれば杓子しゃくしもある。下駄げたもあれば庖刀ほうとうもある。
水の三日 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)