“年輪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねんりん50.0%
としわ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さういふかたわの年輪ねんりんのことを『擬年輪ぎねんりん』とびます。これはその生長年數せいちようねんすうかぞへるときはのぞいてかぞへなければなりません。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
凡材ぼんざいでも五十四の年輪ねんりんを数えるほどになると、おのずから重厚が備わって来る。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二十余年を積んで良人に恥じぬ若人と育てあげた正行と正時を、還らぬ戦場へ送ってからは、正儀まさのりには、母の年輪としわが改めてかぞえられた。
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一個の大器が、百戦百難の風雪をしのいで、年もようやく五十路いそじに入り、いよいよその風貌にも年輪としわの威を加えてきたものとみな頼もしく見ていたのである。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)