“平然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けろり45.5%
へいぜん45.5%
ふだん9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
健は平然けろりとして卓隣つくゑどなりの秋野といふ老教師と話を始める。校長の妻は、まだ何か言ひたげにして、上吊つた眉をピリ/\させながら其處に立つてゐる。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「そんだかられ、わらつちやえかねえつてつたんだな、それかねえから」かね博勞ばくらうわざ平然へいぜんとしてつた、うしてがみ/\いふこゑ錯雜こぐらかつたとき
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
妾の寝台ねだいの上には、妾の寝巻を着た、妾そっくりの女が、平然ふだん妾がする通りに髪毛かみを寝台の左右に垂らして、スヤスヤと睡っているでは御座いませんか……ハッと驚いて自分の着物を探って見ますと
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)