“差刀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さしもの66.7%
さしりょう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平常ふだん差刀さしものには頑丈すぎるが、陣太刀にすれば手ごろである。——それを抜いてひたいの真っ向にりかぶると
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武蔵が、はて? ——と感じたわけは、怖ろしく敏捷びんしょうなのと、黒扮装いでたちとはいえ、差刀さしものこじり足拵あしごしらえなど浮浪の徒や、ただの野武士とは、見えなかったからである。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
次の間から、ツツと近侍の者が捧げて来た男女二組の白服、白だすき、見事な差刀さしりょうが添えてそれへ置かれた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)