“左腕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さわん42.9%
うで28.6%
ひだり14.3%
ひだりうで14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、左腕さわんを捕っても何になりましょう。右手の閃刃せんじんが横なぐりにそれを払うと、繩は唐竹を打ったように、カラリッと鳴って二ツに断られている。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今日こんにちの新職工は決してソンなものでは無いですからな、——今春このはる他の一人の職工が機械で左腕うでを斬り取られた時など、会社は例の如くほとんど少しも構はない、むを得ず職工同志
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
其れ迄は記憶して居るが後はどうしたか少しも覚えない、不図ふと気が付いて見ると、自分は左腕ひだりで血に染まつた小米の屍骸しがいあふむけに抱いて、右手に工場用の大洋刀おほナイフを握つて居たと云ふのです
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ところが五、六日してこの坊さんは、左腕ひだりうでをつけ根の所から何かに食い取られて、生き血を流しながら村へ逃げて来た。
鬼退治 (新字新仮名) / 下村千秋(著)