すく)” の例文
冬雪積まず夏苗長ぜず鳥雀すくわず、星夜れば黒気天に上る、蛟かえる時せみまた酔人のごとき声し雷声を聞きて天に上る
あの、時代じだいのついた大建おほだてものの隨處ずゐしよすくつたのが、のためにつたか、あるひけて界隈かいわいげたのであらう。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
今井一家にすくうた毒菌の根強い恐しさには、今更のように戦慄した。
友人一家の死 (新字新仮名) / 松崎天民(著)
色なる小篋こばこすくひ、じやかうの
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)