島々しまじま)” の例文
松本駅からすぐ島々しまじま行の電車に乗り換えて、京野等志は、大体地図で見当をつけておいたとおり、大庭という停留所で降りた。
光は影を (新字新仮名) / 岸田国士(著)
するとそのころ、ほうぼう外国がいこく島々しまじまをめぐってかえってた人があって、いろいろめずらしい、ふしぎなおはなしをしたすえ
桃太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
岩魚いわなメ、島々しまじま、松本……この辺の路、掌に地図を持っているようにくわしい。その地図に、赤い鉛筆で記号を書き入れるように、私は私自身の感情の動きを予知した。松本通信部で新聞を見る。
可愛い山 (新字新仮名) / 石川欣一(著)
つらなりそばだつ島々しまじまなれば
横浜市歌 (新字新仮名) / 森林太郎(著)
為朝ためともおにしまたいらげたついでに、ずんずんふねをこぎすすめて、やがて伊豆いず島々しまじまのこらず自分じぶん領分りょうぶんにしてしまいました。そしておにしまから大男おおおとこ一人ひとりつれて、大島おおしまかえってました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)