“山鶯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やまうぐいす80.0%
うぐひす20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その日が来たら秀吉に暇をねがって、せめて人命を終る前の一年なりとも、高野にのぼって山鶯やまうぐいすの声でも聞きたいものと念願していたからである。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山鶯やまうぐいすだの、閑古鳥かんこどりだのの元気よくさえずることといったら! すこし僕は考えごとがあるんだからだまっていてくれないかなあ、と癇癪かんしゃくを起したくなる位です。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
頂上にのぼり尽きたるは真午まひるの頃かとぞ覚えし、憩所やすみどころ涼台すゞみだいを借り得て、老畸人と共にほしいまゝに睡魔を飽かせ、山鶯うぐひすの声に驚かさるゝまでは天狗とを并べて、象外しやうぐわいに遊ぶの夢に余念なかりき。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)