“うぐひす”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウグヒス
語句割合
83.7%
黄鳥11.6%
山鶯2.3%
春告鳥2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その騷ぎも知らぬ顏に、平次はうぐひすの籠を見たり、の鉢を鑑定したり、最後に嫁のお弓をつかまへて、暢氣のんきらしい話をして居りました。
男は、宛然まるで鷲が黄鳥うぐひすでもつかまへた様に、小さい藤野さんを小脇に抱へ込んでゐたが、美しい顔がグタリと前に垂れて、後には膝から下、雪の様に白い脚が二本、力もなくブラ/\してゐた。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
頂上にのぼり尽きたるは真午まひるの頃かとぞ覚えし、憩所やすみどころ涼台すゞみだいを借り得て、老畸人と共にほしいまゝに睡魔を飽かせ、山鶯うぐひすの声に驚かさるゝまでは天狗とを并べて、象外しやうぐわいに遊ぶの夢に余念なかりき。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
こゝは梅桜ばいあうの蕾いまだ我瞳よりも小さく候へど、さすがに春風の小車をぐるま道を忘れず廻り来て、春告鳥うぐひす雲雀ひばりなどの讃歌、野に山に流れ、微風にうるほふ小菫の紫も路の辺に萌え出で候。
渋民村より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)