少年時代しょうねんじだい)” の例文
このらせが、ひとたびむらつたわると、むら人々ひとびとは、いまさら、英雄えいゆう少年時代しょうねんじだい見直みなおさなければならなかったのです。
からす (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれ少年時代しょうねんじだいは、いつしかりました。そして、ちいさなまちをはなれて、おおきなうつるころには、かれはもうりっぱにはたらきのできる若者わかものでありました。けれど、こころ芸術げいじゅつわすれなかったのです。
風はささやく (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おじさんは、うまいんだなあ。」と、たちまちかれきました。いま子供こどもらのは、いずれもとおい、うつくしいものをあこがれているのです。かれは、その姿すがたのうちに、少年時代しょうねんじだい自分じぶんいだしました。
風はささやく (新字新仮名) / 小川未明(著)