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小藪
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こやぶ
ふりがな文庫
“
小藪
(
こやぶ
)” の例文
傾斜を調べ、坂を注意し、木の茂みや、麦畑や、小道などをよく観測し、また一々
小藪
(
こやぶ
)
までも数えてるらしかった。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
差置いた
洋傘
(
こうもり
)
の柄につながった、
消炭
(
けしずみ
)
で
描
(
か
)
いた棒を
視
(
なが
)
めて、
虚気
(
うつけ
)
に、きょとんとする処へ、坂の上なる
小藪
(
こやぶ
)
の前へ、きりきりと舞って出て、老人の姿を見ると
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
硝子戸
(
ガラスど
)
の店頭の一方に篠竹の
小藪
(
こやぶ
)
をあしらひ、
苔
(
こけ
)
を
被
(
き
)
た
石燈籠
(
いしどうろう
)
のもとにはつくばひがあつて
老残
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
小藪
(
こやぶ
)
のそばを通るとき、さるとりいばらが
緑色
(
みどりいろ
)
のたくさんのかぎを出して、王子の
着物
(
きもの
)
をつかんで引き
留
(
と
)
めようとしました。はなそうとしてもなかなかはなれませんでした。
虹の絵の具皿:(十力の金剛石)
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
しきりに波立つ胸の不平を葉巻の
煙
(
けぶり
)
に吐きもて、武男は
崖道
(
がけみち
)
を上り、
明竹
(
みんちく
)
の
小藪
(
こやぶ
)
を回り、
常春藤
(
ふゆつた
)
の陰に立つ
四阿
(
あずまや
)
を見て、しばし腰をおろせる時、横手のわき道に
駒下駄
(
こまげた
)
の音して
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
そこは草や
雑木
(
ぞうき
)
の生えた
小藪
(
こやぶ
)
になっていて、すぐ右手に箱根八里の街道へ
脱
(
ぬ
)
ける
間道
(
ぬけみち
)
があって、それがだらだらとおりて
土橋
(
どばし
)
を渡り、
前岸
(
ぜんがん
)
の
山裾
(
やますそ
)
を上流に向ってうねうねと通じていた。
山寺の怪
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
下草や
小藪
(
こやぶ
)
を踏み分ける音がもうすぐ後ろで聞こえる、僕の
身体
(
からだ
)
は
冷水
(
ひやみず
)
を浴びたようになって、すくんで来る、それで
腋
(
わき
)
の下からは汗がだらだら流れる、何のことはない一種の拷問サ。
郊外
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
とある
小藪
(
こやぶ
)
に
頬白
(
ほほじろ
)
の遊ぶを眺む
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
笹藪
(
ささやぶ
)
、
小藪
(
こやぶ
)
、
小藪
(
こやぶ
)
のなかで
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
王子はめんどうくさくなったので
剣
(
つるぎ
)
をぬいていきなり
小藪
(
こやぶ
)
をばらんと切ってしまいました。
虹の絵の具皿:(十力の金剛石)
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
折り折り人の影がかなたの山の背こなたの山の尾に現われては隠れた、日は
麗
(
うら
)
らかに輝き、風はそよそよと吹き、かしこここの
小藪
(
こやぶ
)
が怪しげにざわついた。その
度
(
たび
)
ごとに僕は目を丸くした。
鹿狩り
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
チヨッポリ
小藪
(
こやぶ
)
が
山
(
やま
)
の
蔭
(
かげ
)
。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
たちまち
小藪
(
こやぶ
)
を分けてやッて来たのは猟師である。僕を見て
鹿狩り
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
小藪
(
こやぶ
)
ぢやわんぐり
蟾蜍
(
ひきがへろ
)
。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
藪
漢検準1級
部首:⾋
18画
“小”で始まる語句
小
小児
小径
小鳥
小僧
小言
小路
小遣
小刀
小父