“小木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おぎ58.3%
こぎ16.7%
こき8.3%
せうぼく8.3%
をぎ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
享和二年(西暦一八〇二)十一月十五日佐渡大地震の日に、広島某という人が、小木おぎの町で天候を見るため、船頭と共に丘に登った。
地震なまず (新字新仮名) / 武者金吉(著)
「お客の足なら、小木こぎにもなれでさア。わたくしはちッとばかり人の地面を借りて野菜を作っております。困るのアそれが、雨が降るべき時に降らないとうまく行きませんから、な」
猫八 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
天野信景のぶかげ翁の『塩尻しおじり』には、尾州小木こき村の百姓の妻の、産後に発狂して山に入り、十八年を経てのち一たび戻ってきた者があったことを伝えている。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
小木せうぼくえだ諸共もろともたほして猛進まうしんするのであるから、如何いかなる險山けんざん深林しんりんくわいしても、まつた進行しんかう停止ていしせらるゝやうなうれひはないのである。
なみだぐむ小木をぎ翡翠かはそび
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)