尊者そんじゃ)” の例文
下は獣類じゅうるいのあいだに介在かいざいするものであるから、両者の性質を兼備けんびし、自分の勝手かって都合つごうよきほうにくらべ、ある時はみずから尊者そんじゃの敬称をあまんじて受け
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
私の荷物と尊者そんじゃに上げる供養物とを馬にけ私ども三人も馬に乗って行くという訳で、下僕しもべが三人に馬七疋、同行六人で南の方へ指して進んで参った。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
薪にへて僅に得しひえあるを与へんと僧を呼び留め、尊者そんじゃよ、道のためにせらるる尊き人よ、幸ひに我が奉つる麁食そしいを納め玉はむや、と問へば僧はふりかへりて、薪を売る人よ
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
そのときちょうど、迦葉かしょう阿難あなんの二尊者そんじゃを連れた釈迦牟尼如来しゃかむににょらいがそこを通りかかり、悟空の前に立ちふさがって闘いをめたもうた。悟空が怫然ふつぜんとしてってかかる。如来が笑いながら言う。
で罪状いよいよ定まって尊者そんじゃは死刑の宣告を受けました。それは「外国の国事探偵をその寺に住せしめてチベットの密事を漏洩ろうえいしたるが故に汝を死刑に処す」
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
その尊者そんじゃの意見なるものを聞くに
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)