“安養寺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あんようじ83.3%
あんやうじ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正保寺町から、旭小路に出て、安養寺あんようじに寄った。鐘楼の横の大銀杏が、風にざわめいているほか、境内は静かである。墓地に行った。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
東京の近くでは府中の安養寺あんようじに、かつて三世の住職に随逐ずいちくした筑紫三位という狸があって、それが書いたという寺起立の由来記を存し、横浜在の関村の東樹院とうじゅいんには
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
抑々そも/\久八はさんぬ元祿げんろくころ京都きやうと丸山通りに安養寺あんやうじと云大寺有り其門前町に住て寺社じしや巨商等きよしやうとうへ出入を爲す割烹人れうりにん吉兵衞と云者いまだ獨身どくしんゆゑつますゝむる者の多かりしがやが良縁よきえん有てお久とよばる女を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
願ふ事いと不審いぶかしくぞ思ひける扨も此甲州屋吉兵衞と云は其已前京都丸山安養寺あんやうじ門前に住居せし彼の料理人吉兵衞にして東都へくだみぎり藤川宿のはづれへ小兒を棄其後江戸表へ出て從弟いとこの甚兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)