“嫁菜”の読み方と例文
読み方割合
よめな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第十八 嫁菜よめな飯 春になって野へ嫁菜が出ましたらやわらかい若芽を摘んで塩湯で一旦いったん湯煮て水へ二、三時間漬けておくとアクが出ます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
ある日学校の付近の紅梅をえがいてみたが、色彩がまずいので、花が桃かなんぞのように見えた、嫁菜よめなよもぎ、なずななどの緑をも写した。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
そして、その手には、草の根を掻きわけて探した、まだ若い嫁菜よめなだの、ふきのとうだの、いろいろな菜根が小笊こざるの中へみこまれて持たれていた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)