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ふりがな文庫
“
婦
(
ひと
)” の例文
が、心着いたら、心弱い
婦
(
ひと
)
は、
得
(
え
)
堪えず倒れたであろう、あたかもその
頸
(
うなじ
)
の上に、例の白黒
斑
(
まだら
)
な
狗
(
いぬ
)
が
踞
(
うずくま
)
っているのである。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あの、幻の道具屋の、綺麗な
婦
(
ひと
)
のようでもあったし、
裲襠姿振袖
(
うちかけすがたふりそで
)
の額の押絵の一体のようにも思う。……
夫人利生記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
玄関も廊下も晴がましい
旅籠
(
はたご
)
まで送り返すのを
猶予
(
ためら
)
って、ただ一夜——今日また直ぐ逢う——それさえ
名残惜
(
なごりおし
)
そうに、元気な
婦
(
ひと
)
に似ず、
半纏
(
はんてん
)
の袖を、
懐手
(
ふところで
)
で
刎
(
は
)
ねながら
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
が、しかし、その時のは綺麗な姉さんでも小母さんでもない。
不精髯
(
ぶしょうひげ
)
の
胡麻塩
(
ごましお
)
の
親仁
(
おやじ
)
であった。と、ばけものは、人の
慾
(
よく
)
に
憑
(
つ
)
いて邪心を追って来たので、
優
(
やさし
)
い
婦
(
ひと
)
は
幻影
(
まぼろし
)
ばかり。
夫人利生記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
またこの形は、水戸屋がむかしの茶屋旅籠のままらしくて面白し……で、玄関とも言わず、迎えられたまま、その
傍
(
わき
)
から、すぐ縁側へ通ったのですが、優しい
婦
(
ひと
)
が、客を嬉しそうに見て
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“婦(
婦人
)”の解説
夫人
婦人(ふじん)はくだけた呼び方であり、これは敬称ではない。
正しい敬称はご婦人(ごふじん)であり英語圏ではMs.に相当する。
一般的には成人女性全般または大人の女性への敬称である。上流階級の女性には貴婦人があてがわれる。
類似する意味には成人女性全般を意味する婦女(ふじょ)は汎用性の高い女性と同義である。
(出典:Wikipedia)
婦
常用漢字
小5
部首:⼥
11画
“婦”を含む語句
夫婦
情婦
主婦
婦人
娼婦
貴婦人
醜婦
妖婦
淫売婦
新婦
老婦
夫婦喧嘩
寡婦
命婦
淫婦
婦女
酌婦
婦女子
妊婦
老夫婦
...