“妬(と)” の例文
しかし二人は直(ただち)にまた和睦(わぼく)する。女道士仲間では、こう云う風に親しくするのを対食と名づけて、傍(かたわら)から揶揄(やゆ)する。それには羨(せん)と妬(と)とも交(まじ)っているのである。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
一體(いつたい)、此(こ)の若旦那(わかだんな)は、邸(やしき)の河下三里(かはしもさんり)ばかりの處(ところ)に、流(ながれ)に臨(のぞ)んだ別業(べつげふ)があるのを、元來(ぐわんらい)色(いろ)好(この)める男子(をとこ)、婦人(ふじん)の張氏(ちやうし)美而(びにして)妬(と)なりと云(い)ふので、浮氣(うはき)をする隱場處(かくればしよ)にして、其(そ)の別業(べつげふ)へ
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)