“大坑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおあな75.0%
オホアナ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこの床几しょうぎから数歩をへだてた地上を今、数名の足軽たちが、鋤鍬すきくわを持って、大坑おおあなを掘りにかかっていた。あなのまわりには高く土が盛り出されていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とりでのうち二ヵ所ほどに大坑おおあなを掘らせ、あちこちのかばねをみなその中へ運ばせる。もちろん敵方の死骸も拾い残さない。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
科人トガニン、毎日五十人、三十人ヅツアリ、打首ニナルモアリ、血マブレナル首ヲ俵ヘ入レ、三十荷モ持チ出シテ、大坑オホアナヘ打捨テタリトモ聞エタリ。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)